処理に関しての社会問題

焼却処理による大量のCO2と廃ガスの排出による大気汚染

 焼却処理は処理物と共に燃料である石油を大量に消費するため、当然大量のCO2や廃ガスを排出することとなります。大気汚染の問題は技術革新により改善の方向に向かってはいるものの、同時に排出される灰の最終処理方法についても、排出事業者は適切な措置が取られているかを講じる必要があり、最終処理についてのコストも頭を悩ませる要因となっております。

投棄処理による土壌汚染、水質汚染問題

 産業廃棄物は年々減少している傾向ではありますが、まだまだ産業廃棄物の処分場が慢性的に不足しているという実態があります。それに比例されるように、排出事業者から委託された産業廃棄物を、法令等に定められた処理・処分をせずに、不法投棄、不適正保管を行う業者が後を絶ちません。
 その結果、不法投棄される地域では、水質汚染や土壌汚染などの環境汚染問題が深刻になっております。