有機性廃棄物とは、産業廃棄物の中でも、食品等の製造工程から生じる、野菜かす、醸造かす、発酵かす、魚および獣のあら等の固形状の不要物を総称して有機性廃棄物と言い、成分が動植物に由来することから養分とエネルギーを有しており、資源となる潜在力を秘めています。
しかしながら、その処理方法として焼却処理による大量のCO2と廃ガスの排出による大気汚染などの問題が潜んでおり、解決の糸口となるべき産廃処理技術の開発ならびに、企業間での取り組みが求められています。
2001年「循環型社会形成推進基本法」の施行により、産廃物の適正処理や資源としてのリサイクルの推進、循環型社会の形成に向けての流れは加速し、以前よりも技術開発が盛んに行われるようになりました。そのおかげで、産業廃棄物の発生・排出量は少しずつ減少傾向にあるのですが、産業廃棄物を私たちの大切な資源として再利用していき、循環型社会の形成への取り組みを継続していくことが、今後の私たち重要な責務となります。